地縄の立ち合い~小さく見える不思議な地縄。BM(ベンチマーク)と設計GL(ジーエル)とは?新築で最初の現場打合せ~
新築工事の最初の現場立ち合いは地縄の確認になる。
その際、BMと設計GLの説明と確認がある。
建築の専門用語で施主には馴染みのない言葉だ。
BM,設計GLと施主がイメージしやすい設定場所の話を♪
建築業界まもなく30年の現場監督より。
敷地の確認と地縄の立ち合い
現場立ち合いでは、まず敷地の確認をする。
一般的には敷地の四隅に境界杭がある。
境界杭じゃなくても位置が分かる状態になっています。
道路に面した部位は側溝が設置されていることが多い。
杭の内側が敷地と前面道路の側溝の内側が敷地となる。
側溝自体は道路となる。
地縄は
実際の大きさ・位置で記してある。
全て建物中心線だ。
地面を図面と見立ててある。(配置図)
施主はイメージしやすい。
隣地との関係などを含め。
この地縄で最初の立ち合い
現場打ち合わせは行われる。
BM(ベンチマーク)とは
BM(ベンチマーク)=基準点。
高さが変わらず動かないモノや場所に設定。
BM+-いくらを設計GL(最終仕上がり地盤)という具合になる。
設計GL(ジーエル・グランドライン)とは
設計GL(ジーエル)=仕上がり地盤。
新築工事だと図面上の地盤の高さの設定。(立面図の地盤と考えると分かりやすいかな)
設定したBMからプラスいくら・マイナスいくらという具合になる。
施主がイメージしやすい設定とは
BMは高さも位置も変わらないモノを設定する為
道路上のマンホールや土留めコンクリを設定する場合もある。
土木工事では杭でBMを作ったり、複数のKBM(仮ベンチ)を使用したりするが…
住宅を建てる施主には分かりにくい状態になる。
施主に伝わらなければ意味は無い。
いくら専門的なことを言っても。
私なら
敷地前面道路の側溝上をBMに設定する。
もし、離れが8m程ならBM+10cmで設計GLとする。
実際は他のさまざまな要素も考慮するが
こうした方が施主はイメージしやすい。
水はけや将来の外構工事を含めて
施主に伝わらないイメージ出来ない説明は無意味だ。
まとめ~地縄はイメージより小さく見えるけど安心を
家づくりでは良く聞く言葉。
それでも聞きなれない建築用語(BM,設計GL)の解説をした。
不親切にBM,GLと施主相手に使っている人も居るかもしれない。
共通言語でなければ伝わらない。
業界の常識や当り前は、一般的には非常識というのがある。
だからこそ現場監督は施主に、伝わる説明が必要。
それが家づくりのプロ。
最初に現場で確認する仕上がり地盤関連で「???」な状態だと
工事進めていくことは出来ません。
分からない説明で勝手に工事をすすめられても不信感しかないです。
そんな人に大事な家づくりは任せられないでしょ。
分からない事は分かるまで聞くこと大事。
ほとんどの人は初めての家づくりですから♪
ちなみに…
地縄は一般的にはイメージより小さく見えます。
立ち合いする顧客のほとんどがそう感じます。
だから、自分の家の地縄が小さく見えても悲観することは無いですよ♪
なぜならば。
人の目は、曖昧なもので平面で大きさを捉えることは出来ないのです。
ご安心を。
おしまい
最近のコメント