外壁材の素材に注意!!数年でがっかりしない為に知るべき3つのこと~新築と外壁材~
『この家、ほんの少し前に建ったばっかりなのに…壁が……。』
なんて家は、見渡すと多くあります。
住んでいる家人は、相当前に気づいています。
だって、毎日見ているんですから😅
長い時間の打ち合わせを経て、ながい住宅ローンを背負っての家ですもの。
という私も35年ローンを返済中ですけどね😙
外観の作り方や素材によっては、数年で外観が残念な状態になります。
10年なんてかかりませんよっ。
びっくりするくらい早いです。
見たことあるはずです。
家の外壁が黒ずんでいたり、コケが壁面に付着している状態を。
それが、住宅ローンを抱えて夢を形にしたマイホームなら💦
元現場管理者で自邸を設計・監理した私の自邸は6年目ですがなんとか…
まだ何とか新築時に近い状態を保っているつもりです😗
つもりね。…というわけで
家の外壁(外観)の劣化がしにくい作り、素材の事を3つ書きます。
◎劣化がしにくい外壁は金属系サイディングです。
◎金属系サイディングを含め、窯業系や他の工法でも軒は出すべきです。
◎汚れの原因になりうる外部フード配置の考慮が必要です。
以上 3つです!!(答え)
あとは、経験談からの理由つけです。
どーぞっ。
素材単品で考えると圧倒的に持ちが良いのは金属系サイディング
『持ち』 劣化のしにくい外壁材では断トツで金属系のサイディングです。
単価は一番シェアの多い窯業系サイディングより多少割高にはなりますが、メンテや劣化そして手直しの事を考慮すると、コストパフォーマンスも断トツです。
私の住む雪国では、屋根材は、ほぼガルバリウム鋼板になります。屋根材と同じ素材で作られている金属系のサイディングはその耐久性やメンテナンスの長さは別格です。
デザインも豊富ですし、モノよっては断熱材が組み込まれた製品もあります。金属は熱の影響受けやすいですが、断熱材が施工されている事により外気温の室内への影響も緩和されます。
実際近くに施工されている物件があれば見る事で確認ん出来ますが、10年経っても15年経っても大きな劣化は見られません。
多少の汚れは鉄板ですからゴシゴシとブラシでこすり洗いする事も可です。
自邸の側には築20年程の家が建っています。建て主は建築関連で外壁は厚手のガルバリウムです。見事なくらい痛みもなく保っています。
一番シェアが多い窯業系サイディング、最近見かける特殊モルタル系
住宅の外壁材で1番使われているのは、今でもまだ窯業系サイディングです。
20,30年前とは、だいぶ製品の質も高くなり、汚れが付きにくい加工とかされています。
ほんの数年前は厚さ12ミリのくぎ打ちでした…釘頭にタッチアップ(外壁材と同じ色をペイント)して、環境が酷な状態では釘は数年で抜けてきて、しまいには手でも抜ける🤪
外壁全体が手で押すとぶかぶかするとか、色褪せも早かったイメージです。もちろん物のランクにもありましたが、普及されている製品はそんなイメージです私には。
ここ数年(10年以下)の物も、劣化は1番に目に付きます。
黒ずみや汚れ…下地の位置が分かるほど状態も目に付くこともあります。
外壁表面にコケが主に北面や下屋根付近に付きます。私はこれが😭
特に道路や来客時、人の目に止まる部分ならすごく切ない気持ちになります。
意識して探すとそんな状態の築浅の家はすごい数です。
最近見かける事が多くなりました、特殊モルタル系外壁材(会社によって呼び方はいろいろでしょうが)仕上がりはつなぎ目決めなしの塗り壁仕上げです。
昔のモルタル壁の弱点を補った感じでしょうか、メンテナンスフリーをキャッチフレーズに。実際何かしらのメンテはありますけど。
白壁や多種多様な色、塗りパターンもあります。
良く聞くプロバンス風とかはこのタイプの外壁材です。
施工方法は何度も下地処理し仕上げてトップコートを掛ける、また塗り壁下地も手間暇かかった施工法です。
だいたいどのタイプも結果的にコストは高めですが、見た目の自由度デザイン性も高く、メンテナンスも少なめです。
劣化の程度はサイディングよりは良いですが、デザインよっては汚れも付きやすい外壁です。コテムラの程度や軒の有り無し周辺環境等。
その他の外壁材 レンガ等
金属系サイディング、窯業系サイディング、塗り壁系の他、レンガ貼りや石貼りもあります。
雪国で生活している私にはあんまり馴染みがないですが、施工経験も多少はあります。
貼り付ける素材が吸水しにくいモノであれば、汚れが付きにくいかもしれませんが、吸水がゼロということは無いです。
また、その下地に水が入り冬季間の凍れを繰り返すとレンガそのものが剥がれます。
自邸でも、施工物件でも経験済み。
雪国にはあまりむかない施工と感じます。
完成時は良いだけどね。高級感もあるから。
数年で悲しい結果が…想像つきます。←これはマジ。
板張りの家も増えています。私の行動範囲では。
全面張りとか1部板張りも。
木は強いですから落雪の起こりえる個所にも適しています。
雰囲気もいいですし。
木は無塗装でも塗装でもいずれは色の変化が出てきます。
メンテは必要な素材です。
木材は自然の物ですから、経年変化もおきます。
手を加える事の出来る『想い』もしくは定期的なお金をかけた処理が必要です。
オーナーはそれも理解しての仕様と結びます。
外壁素材に関わらず換気扇等のフードは目立つ部位に設置しない
建築後数年でがっかりしない外観の為には、建物の目立つ部分(正面かな?人の通りから目に付く部分)には、換気扇のフードは設置しない事です。
これは間取りや配管経路で可能かどうかの判断も必要です。
換気扇のフードまわりはいずれ汚れます。
見えないトコなら良いという話ではないです、見えるところにわざわざ汚れの原因やきっかけは作らない方が良いという話です。
人も建物も見た目の印象は大事な要素です。
キッチンのレンジフードは、調理の程度や種類でも汚れ具合は違います。飲食店のフードまわりの汚れはすごいです。住宅はそこまでではないですが。
住宅の換気扇で気をつけるべきはお風呂の換気扇です。
一般的に住宅で汚れが目立つのはお風呂の換気扇部です。
逆の言い方すると1番汚れている換気扇があるところはお風呂です。建物の外からでも分かります。
湿度を含んだ空気が排出され外部フードまわりが濡れます。そこに汚れが付着する。
という流れですね。施工会社でもそうゆうアドバイスはあまりしないのかな?
大工の棟梁が家の軒は出すべきと言う理由
最近は言わなくなったが少し前は大工の棟梁が、
「家は軒が無きゃだめだ。」なんて言っているのを耳にしました。
私は建築屋だったのでその考えは賛成です。
自邸も軒を750mm出してます。
最近聞かない理由は、軒がない家の施工が多くなったからでしょう。
理由も様々想像つきます。
見た目の可愛さを求めたり、四角い家というコンセプトがあるとか、雪の降る地域だと雪下ろしが重労働だから雪下ろしのいらない家は需要もあります。
ウチもそうだし。
その結果意匠的に軒が無くなったりわずかの軒の出になります。
軒は屋根が外壁や窓などより外側に突き出ていてます。
家に対して傘とか麦わら帽子のつばのように、家を雨、雪、日差しから建物を守るという役割があります。
軒の有無で家の外観の劣化も全然違います。←これも大マジ。
表面に凹凸がある塗り壁系はもろに影響出ます。
軒の出さない考えもあるでしょう。
『雨が天然のシャワーで降る度にきれいになります。』なんて考え方もあるかもですね。
かえってデメリットの方が多いと思うが😫
強くは言う事で無いですね。(個人的見解ですから)
まとめ
数年でがっかりしない為に知るべき事!!!として、外観・素材の事を経験談よりも網羅しました。(東北地域の気候を考慮しての内容です。)
私が住む地域は住宅密集地です。
新しい分譲地と築40年クラスの家も建っている地域です。
建築業だった為、家はよく見ます。眺めます(ちょっと怪しいなぁ。)
比較的最近の家の方が、外見の劣化が目に付く為。
そして、
けっこうと聞くのですよ。
「こんなはずじゃなかった(泣」
「こんな早くに汚くなるなら、違う施工を検討した。」というのを。
数年後の劣化って、家の打ち合わせ中工事中は頭に入ってないんです。
そうゆう状態になって初めて意識するんだよね。
私もそんな悲しい経験はあります。
真っ最中な事柄も抱えています。(記事には関係ない話だけど😭)
まとめとして
◎劣化がしにくい外壁は金属系サイディングです。
◎金属系サイディングを含め、窯業系や他の工法でも軒は出すべきです。
◎汚れの原因になりうる外部フード配置の考慮が必要です。
筆がはかどって長めの記事になったけど、伝えたかった事はこの3つ!!
それでも3500文字程度なんだね😙
床材の事も長く書いたつもりだったケド…
文章で伝えるという事の難しさと面白さが葛藤中。
必要な人に必要なタイミングで目に付きますように。
最近のコメント