雪国の四角い家は屋根の雪が落ちない家♪雪下ろしのいらない家♪無落雪屋根?フラットルーフ!?不思議な光景の四角い家の秘密
雪国では四角い家が多い。
無落雪屋根・フラットルーフで雪下ろしのいらない四角い家。
大型分譲地は四角い家だらけだ。
それは不思議な光景だろう。
雪の降らない地域の人から見ると♪
屋根が平に見えるから四角く見える。
『フラットルーフ』・『無落雪屋根』と呼ばれる形状だ。
屋根に降り降った雪が落ちない。落とさない。
春まで雪を屋根に乗せておくタイプだ。
このタイプは雪が降らない地域や降雪量の少ない地域ではなじみがない。
家づくりのプロでも経験が無い
特殊な屋根の形状だ。
そんな雪国特有の四角い家の秘密と注意点を
雪国の現場監督より♪
雪国では屋根雪が落ちない四角い家が多い
雪国の家づくりは雪の事は無視できない。
なんせ4か月間雪が降る。
地域によってはもっと降る。
雪が降る度の除雪は重労働だ。
毎日、敷地内の雪を除雪しなければ生活に支障もでる。
屋根からの落雪があると大変。
高い場所から落ちる雪は、
落ちた瞬間に締まり(固まる)人力では片付けが困難だ。
屋根面積が大きければ大きい程、落ちる雪も増える。
屋根から落雪防止の為の四角い家だ。
(フラットルーフ・無落雪屋根)
シンプル?スタイリッシュ!?という印象もあるかもしれないが…
それは後付けのイメージ。
意匠性よりも機能性からの形状だ。
意匠性よりも機能性重視な雪国の家づくり
家の意匠性をこだわるなら
三角屋根の大きな屋根は魅力的。
(見た目のカッコ良さの話)
四角い家の雪国の家づくりでは
除雪の重労働は軽減されるが
家の外観が単調になりやすく
どうしても似たタイプの家が目に付く。
雪国の住宅建築ではココが悩ましい。
ここ数年は三角の屋根の雪が落ちない形状や
材質も多く意匠性にこだわる家づくりも増えてきた。
それでもまだ
圧倒的に四角い家
フラットルーフの家が多い。
屋根の軒は出した方が良い
住宅にとって軒は家を守る傘だ。
事実、軒の出が大きい家の方が外壁など劣化が少ない。
フラットルーフで軒を出すと
デザインが微妙な感じになる…
好みの問題もある。
フラットルーフ(無落雪屋根)の注意点
フラットルーフは平に見える屋根形状だが
完全に平ではない。
わずかに勾配を付けている。
雨水の流れを作る為に。
このわずかな勾配の影響で屋根に積もった雪は少しづつ移動する。
雪国では雪が軒先を1,8mも空中を伸びることもある。
伸びた雪の下端は氷だ。
伸びた雪が耐え切れなくなると落ちる…軒高7m程の高さから
雪の塊が落ちるのは恐怖で事故の元。
この雪が滑るのを防止する為に雪止めを施工する。
屋根の雪は落ちなくとも
屋根が四角くとも
フラットルーフでも雪庇が出来る。
雪庇とは風上から風下に吹く風に影響で
屋根から雪がせり出し大きく巻き出し垂れ下がる雪の塊だ。
雪庇は暖気すると自然と落ちるのだが
落ちる場所が玄関まわりや外部動線上では危険だ。
これはフラットルーフに限ったことではない。
雪国の家づくりでは無視することできない現象だ。
まとめ
不思議な光景の雪国の四角い家の秘密
それは冬の重労働の除雪作業軽減の為の
雪下ろしのいらない家でした♪
雪国の家づくりでは冬季間の雪はとても重要。
ながい年月をかけて変化してきた形です。
以前は形状もコストも違う形が主流だった。
苦労やストレスは知恵を出し進化していくんだね。
雪国の家づくりでは雪庇も重要。
雪庇の記事はこちらより。
おしまい
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