リフォームとリノベーションの違いは?定義化し組織の共通言語とすることは組織に一体感が生まれる。

建築屋的な話,現場監督と人共通認識、リフォーム、リノベ

建築業、中でも家づくりの業界には
リフォームとリノベーションという言葉がある。

その違いは?
明確に答えられますか?
社内のスタッフが答えるソレは皆、同じですか?

スタッフがバラバラな回答なら、共通認識が出来てないということ。
社内で共通認識がある方が良いでしょう。

例えば、展示場や完成見学会の会場で工事を予定している来場者が
複数のスタッフに
『リフォームとリノベーションの違いって何かしら?』
と質問したとする。スタッフが皆それぞれに違う回答したなら、相手は困惑してしまう。もしかしたら受注を逃すはめになるかもしれない。

せめて最近はやりの言葉や事例に関しては共通の認識が必要。

リフォーム=綺麗に直す事(修繕)
リノベーション=付加価値を付ける事(新しい価値・機能)

ぐらいの差別化でいい。
現在の業界の認識としては。

『リノベーション』は、ココ数十年の新しい言葉です。
それ以前は『リフォーム』という言葉で両方の意味合いがあっただけ。
最近『リノベーション』という言葉が使われるようになり、使い分けがされるようになった。というだけの話。

リフォームという言葉しかなった時代

リノベーション(リノベ)という言葉がまだ一般的に使われていない頃はリフォームという言葉が両方の意味合いを含んでた。
ほんの数十年前の話。
私が建築業界に入った頃は、馴染みの言葉では無かったね。

リノベーションという言葉はいつから使われている?

調べてみると、1980年代頃より大手建築業者がリフォーム事業を立ち上げていき、中小のリフォーム業者の競争が激化していく。そして、1990年代になると
価値観で改修工事をする『リノベーション』がはじまったようです。

現状回復として綺麗に直すリフォームに対して付加価値を付け作り変えるリノベーションが注目されはじめ全国の建築業者に広がっていった感じです。あまり歴史自体は古くない。

これは個人的な憶測ですが
最初にこの『リノベーション』という言葉を使った人は他社のと差別化を図る営業戦略の一環だったのでしょうね。
『言葉がかっこ良く差別化出来る。絶対売れるぞっ』なんて♪

まとめ

リフォームとリノベーションを定義化し
組織として共通認識する必要性を記した。
社内で共通認識することで対顧客にも一貫性がある説明が出来る。

表現は綺麗ではないが、モノを売る商売では複数の商品ラインナップする。
この商品間の線引きがしっかりと出来てなければ、商品同士の差別化が曖昧になる。コンセプトがブレブレになりお互いを潰しあってしまう。

つまり、一般的認識を社内のルールに落とし込み共通認識する。

リフォーム=綺麗に直す事(修繕)
リノベーション=付加価値を付ける事(新しい価値・機能)
と大胆に言い切るぐらいの。
その方が伝わるよ、相手には♪

建築業界では空き家問題も深刻で家が余っている状態です。
個人個人でこの先何が起きるかわからない時代、終身雇用も今は昔。
新築の着工件数も少なく新築を計画せずに空き家のリノベーションの需要はこれからますます増えると思われる。

だからこそ、共通認識は必要です。

おしまい